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中河内支部2005年度指導技術研修会報告

   平成17年8月3日 八尾市プリズムホールにて指導技術研修会が行われました。
約90名の参加があり、満席で部屋から人があふれていました。AACって何?VOCAって何?という感じではじまり、ノンバーバル(非言語)でのコミュニケーションが必要な子どもに対しての具体的な指導方法や注意点が丁寧に面白く紹介されました。指さしやクレーンの持つ意味合い、マカトンサイン、絵や写真、コミュニケーションシンボルを使ってのやりとりの実例、簡単な工作でできるスイッチトイによる動機付け、複雑な機械を使わないでできる透明シートでできた文字盤によるコミュニケーション等も紹介されました。
   親切や励ましのつもりで話しかけても、本人にとっては、ガミガミギャーギャーと雑音になってしまうことや、つい教材に凝って余分な刺激を付け足してしまうことなどを改める話もありました。いらない情報を省いて提示することで大変伝わりやすくなり、余計なパニックを避けることにもつながることが実感として伝わるように、説明されたのは分かりやすかったです。また、八尾市立養護学校から教材がたくさん展示されていました。
感想をいくつか紹介しますと、
「その子にあう教材って、無ければつくればいいんですね。」「具体的で参考になる。」「2学期に向けて、元気が出ました。」「一つ一つ納得しながら聞けた。」「近年最良の学習会でした。」「もっと時間が欲しかった。」「自閉症の子って関わりが毎日楽しいですよね。」「自分も同じような教材(絵カード)を使ってますが、子どもが納得して内容を理解できることで、パニックもおこさなくなってます。」「展示されていた教材、素敵ですね。」「情報を減らして(整理して)提示することがわかっていながら、それを忘れている自分を再認識しました。」などでした。
質問は、川村弘之先生(大阪府立高槻養護学校) にどうぞということでした。

文責:藤岡聖典(大阪府養護教育研究会本部書記)

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