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中河内支部2004年度第一回実践交流会報告

日時 2004年11月29日(月)14:00〜16:30
会場 八尾市立用和小学校
   公開授業:こだま教室
   交流会:ランチルーム
教材名 自立活動「季節のうたやあそびを楽しもう」
授業者 山下 信子 先生
嵐谷 弘美 先生


   授業ははじめのあいさつから始まり、リズム体操「エビカニクス」「ロボット機関車」の2曲、自己紹介、クラスで作った「こだまの一年中のうた」を歌う、「山の音楽家」を合奏する。おりぞめをし、おわりのあいさつをすると時間配分もぴったりとたくさんな内容であった。教師主導ではなく6年生をリーダーに全員で協力してやる内容、一人ひとりが頑張ること、2人ペアで助け合うこと等、集団のいろいろなパターンが網羅されていました。肢体不自由、自閉的傾向、ADHDなどのさまざまな障害のある、1〜6年の各学年の子ども達9人一人ひとりが、その子らしさを発揮し、楽しく活動していた。
   こだま学級では、年度初めから、週3回の全員で集まる時間では、体力づくりをすることで全身の発達を促す運動や、遊びの中から生活体験を増やし、コミュニケーション能力を高める取り組み、手先のしなやかさを育てる作業学習などを中心に活動を進めてきていた。また、歌や、掲示物、詩などを通して、季節の移り変わりに気づいたり、季節の話をしたりして、生活を豊かなものにしたいと考えてきた。
   授業者はこれらの今までに取り組んできた物の発表と新しく学習するもの、身体を楽しくしっかり使う内容と落ち着いて指先を使い、一つの作品を仕上げるものという組み合わせで学習することを意図していた。
   その後の交流会では、生徒一人ひとりの指導をどうするか悩みながらも、2学級のこども9人が仲良く、そのやさしさに支えられて教師も心安らかにつとめられるという授業者のことばから始った。児童・生徒数の多い養護学級担任から時間割作りにかかわって、あるいは学校内の他の行事が重なるため、また障害の状態の違いが大きいために合科の時間を確保することの困難さが出された。
   生徒に対する個別の指導と工夫点については、いろいろなところから情報収拾をし、ティーチを学び、参考にして、たくさんの教材を用意している。担任者会や休み時間や朝など、他の先生方とのこまめな連絡や打ち合わせをしていることが報告として出されました。職員室が近く、先生方に子供達の活動の姿が見えて、声かけしてもらうことができるなど、養護学級教室の学校内での位置も含め、全校的な支援体制が重要であることも分かった。構造化され、工夫された良い授業を見せて頂き、大いに参考になった。

まとめ担当 北山 美穂

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