2005年2月24日(木)14:00〜16:30 堺市のサンスクエア堺(勤労者福祉総合センター)において、本会自閉症教育プロジェクト主催の講演会が開かれました。演題は「高機能自閉症およびアスペルガー症候群の理解と教育現場での対応への示唆」、
講師は児童精神科医、よこはま発達クリニックの内山登紀夫先生でした。会場は400名収容でしたが、開演前よりすでに満員でした。遠くは広島から来られた方もおられました。参加者の内訳は教師の他、保護者も多数参加され、なんと高機能自閉症のご本人も来られていました。講演は自閉症研究の基本をおさらいしたあと、実際の臨床における、なるほどと思われる実践の話におよびました。基本の部分はすでに知識として知っておられる方も多かったと思いますが、高機能自閉症に関しては、巷に諸説入り乱れたり、誤解のある部分も多いので、知識の整理に役立ったのではないかと思います。実践の話では、それぞれの経験に照らし合わせて、「うんうんそうなんだよ」と思ったり、まわりの理解のしんどさに共感したり、「そうか、その手があったか、しまった。」と思われたり、それぞれにお土産となる知識、情報を得ることができたのではないかと思います。職場のすべての教師に聞かせたいというつぶやきがたくさん聞こえておりました。以下に一部ですが、アンケートを紹介させていただきます。
アンケートより
<教師>自閉症やアスペルガー症候群のことを、ていねいに具体的に話をしていただきとても良くわかりました。今日のお話を今後にも生かしていけるよう努力していきたいと思います。大変貴重なお話有難うございました。
<教師>大変わかりやすく、教室でどのように彼らをとらえていけばよいかお話いただけました。経験至上主義は絶対うまくいかないという言葉を教師はきもに命じなくてはと思います。
<保護者>我が子に当てはまることだらけでとてもわかりやすく聞かせて頂きました。子ども2人共アスペルガーで学校での対応を今どうしていけばいいか先生と毎日試行錯誤の状態です。今日の話はわかりやすかったので、学校の先生にも伝えたいと思います。もっと話をききたかったです。
文責 本部書記 藤岡聖典(東大阪市立縄手南中学校)
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