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ICT活用プロジェクト2004年度夏期講座 I・J報告

実施日

17日(火)9:30〜12:30・14:00〜17:00

講座名

機器の改造・自作講座T・U
マウスの改造とフイルムケーススイッチ

箱形スイッチ・BDアダプター・プッシュ式ライトを使ったスイッチ

講師

大峠 貴弘先生(大阪府立茨木養護学校 教諭)
大井 雅博先生(三重県立養護学校伊賀つばさ学園 教諭)
槇場 政晴先生(大阪府立茨木養護学校 教諭)

内容

講座 I では「改造マウス」と「フィルムケーススイッチ」
講座J では「箱型スイッチ」、「BDアダプター」、「プッシュ式ライトを使ったスイッチ」
それぞれの製作でした。
本来午前と午後の講座に分かれていたのですが、午後だけで午前中の分まで作られた方などなどおられましたので、あわせての報告にします。

講座が早い目に終わったあとは、夏期講座に参加されている製作の得意な方々が集まり意見交換会もあった感じの講座でした。
制作方法の説明中その1制作方法の説明中その2

報告と感想(文責:和阪佳子)

   "改造"という言葉で躊躇してしまう方も多いのか7名ほどの少人数の講座でした。私自身も恐る恐るの参加でしたが、講師の先生方の細かいご配慮と丁寧なご指導のもと、楽しく取り組むことができました。
   午前の部(T)では、フィルムケースを使ったスイッチの制作とマウスを改造して左クリックボタンのスイッチを置きかえられるようにジャックを取り付けました。このジャックにフィルムケーススイッチをつなぐとクリックが難しい子供たちが簡単にクリックできるようになります。パソコンは難しいと考えていた子供たちにとって、とても有効なものです。
   午後の部(J)では、BDアダプターや箱形スイッチ、プッシュ式ライトを使ったスイッチの制作改造に取り組みました。今回制作したいろいろなスイッチを使うことによって、使用が難しいと考えていた子供たちにも、パソコンだけでなくいろいろなものを使ったり楽しんだりすることを可能にしてくれます。動きの限定される子どもたちにとって、自分が何かに働きかけることによって何かが起こる(例えば、ボタンに触れることによっておもちゃが動く)ことを実感できるというのはとてもうれしいことではないでしょうか。
   今回の研修で自作したものは、自校に持ち帰りすぐに使えるという点でとても有意義な研修でした。また、改造や制作の研修というだけでなく、講師の先生方の「こういうふうにしたら子供にとって使えるものになる」「どんなに動きの限られた子供であっても子供自身が操作できるように」と工夫に工夫を重ね、とても熱心に子どもたちのことを考えておられる姿勢からも学ぶことが多かったように思います。講師の先生方、本当にありがとうございました。

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